平成16年度は第77回学会の自由集会として、第6回就労女性健康研究会を開催し、特別報告を行った。研究会では「北欧産業保健と比較してみた日本の就労女性」と題して、初見智恵先生(日本アイ・ビー・エム株式会社産業医)から、平成15年6月に行われた北欧における産業保健活動の視察や工場見学、意見交流をもとに、男女共同参画社会のモデルとなるフィンランド・スウェーデンについて産業保健の視点からの報告をいただいた。日本と他国の比較検討から、就労女性の労働環境改善に関しての提案がなされた。(講演抄録は、産業衛生学雑誌46巻4号A116に掲載。)また、特別報告では、「女性も働きやすい職場を創るために」と題して、これまでの就労女性に関する調査・研究の現状や、昨年度行われた大規模調査の結果等を野原理子が報告した。両会とも多数の参加があり、活発な討論が行われた。また、研究会組織としては、新たに8名の世話人が加わり、メーリングリストの立ち上げ、研究会会則の作成やWEBサイトのリリース等、研究会活動を行うための機能を充実させた。

【第6回就労女性健康研究会(第77回日本産業衛生学会自由集会)】

<日時>
4月15日(木) 12:10~13:10

<会場>
B会場(232会議室)

<演題名>
「北欧産業保健交流報告・就労女性の視点から」

<司会>
野原理子

<発表者>
初見智恵(日本アイ・ビー・エム)

<指定発言>
長井聡里(松下電工)/荒木田 美香子(浜松医大看護学)/椎葉 倫代(新日鉄ソリューションズ)/住徳 松子(アサヒビール)

【第77回日本産業衛生学会特別報告】

<日時>
4月16日(金) 11:30~12:00

<会場>
H会場(211会議室)

<演題名>
女性も働きやすい職場を創るために

<座長>
香川順

<発表者>
野原理子(東京女子医科大学医学部衛生学公衆衛生学(一)教室)

  • その他の事業

【女性と健康展「働く女性の心と身体展」シリーズ第2弾】

<会期>
2004年9月15日~11月14日

<会場>
女性と仕事の未来館 地下1階企画展示ロビー

<主催>
女性と仕事の未来館

<共催>
日本家族計画協会

<協力>
中央労働災害防止協会/独立行政法人 労働者健康福祉機構 関東労災病院/日本産業衛生学会 就労女性健康研究会/性と健康を考える女性専門家の会

<企画>
荒木葉子(NTT)/野原理子(女子医大)/樋口一郎(日経ヘルス)