18)就労女性健康研究会 代表世話人:野原 理子
2014年5月23日、第87回日本産業衛生学会の自由集会として、岡山コンベンションセンター 301会議室(第6会場)にて第16回女性健康研究会が開催された。第16回研究会は「女性が活き活きと働くための疲労・抗加齢対策」をテーマに、本間良子先生(スクエアクリニック院長)より「ストレスと女性 アンチエイジングと女性」と題したご講演をいただいた。早朝からの開催にもかかわらず110名を超える参加者にご来場いただいた。
講演では、欧米で抗加齢医学の臨床の場で重要とされているアドレナル・ファティーグ(副腎疲労)の概念を①ストレス②ストレスとアドレナル・ファティーグの関係③アドレナル・ファティーグの関連症状④ストレスと女性⑤女性におけるストレスとアンチエイジングの順で解説していただいた。ストレスに伴う症状やストレス反応の機序、アドレナル・ファティーグの症状や兆候、ホルモン検査、コルチゾールの働き、治療と、事例も含めてお話ししていただき、会場からも多くの質問が寄せられ、たいへん盛況な自由集会となった。
現状では診断や治療に多額の費用がかかるため、産業保健の現場でのすぐに活用することは難しいと考えられるが、アドレナル・ファティーグの概念を学習することができ、大変有用な情報を発信することができた。
なお、その他の研究会活動としては、同日に世話人会を開催し、26年度事業計画について討議した他、世話人会メーリングリスト等で26年度事業・会計報告を行った。また、研究会webサイトをリニューアルし、研究会の開催や研究会での資料など、社会への情報発信を活発化させた。