平成17年度は4月21(木)12:00~13:00に「働く女性の健康支援について」と題して第7回就労女性健康研究会を開催した。今回の研究会は「就労女性の健康問題に関し相談を受け、産業保健スタッフが対応に困ったこと」をテーマとし、約50名の参加者全員が意見を出せるようKJ法変法を用い、働く女性の健康支援についてのワークショップを行った。グループディスカッションによって列挙された事項は、世話人会メンバーの討議によって、1.生理休暇の取りづらさ 2.月経関連等の女性特有の症状と疾患レベル対応のわかりにくさ 3.産婦人科との連携 4.妊娠や育児と仕事の両立 5.中絶や避妊・性感染症の相談 6.不妊 7.服薬 8.職場ストレス 9.職場の理解のなさ、などの項目に分類された。これらの項目は、参考資料として配布した、働く女性の身体と心を考える委員会作成の『産業医等産業保健スタッフのための働く女性の健康管理ハンドブック』(女性労働協会発行)の活用によって解決できるものもあった。また多くの項目は、男性上司の理解が得られない、働く女性のロールモデルが少ない、女性の中だけでは解決できない、など産業保健スタッフにも介入しづらい職場の風土に関わることで、今後、当会として取組みが必要な課題となった。