事業報告 29年度
代表世話人:野原 理子
第90回日本産業衛生学会の際に働く女性の健康~予防医学を展望すると題したシンポジウムを開催した。座長は森智惠子先生(株式会社日立製作所 ICT 事業統括本部京浜地区産業医療統括センタ)と野原理子(代表世話人)で、女性の視点からみた健康経営を江崎禎英氏(経済産業省 商務情報政策局 ヘルスケア産業課)に、女性の視点からみた健康管理・健康教育を荒木葉子氏(世話人)に、女性のライフステ-ジの視点から見た栄養管理を児玉浩子氏(帝京平成大学)に、女性のライフステージの視点からみた歯科保健を品田佳世子氏(東京医科歯科大学大学院)にご講演いただいた。産業歯科保健部会および日本学術会議生活習慣病対策分科会との合同で開催させていただき様々な視点から女性の健康について討論することができた。
学会期間以外には第20 回就労女性健康研究会を女性医学研究プロジェクト研究発表会と共催で平成29年12月21日(木)に開催した。演題および演者は以下の通りである。
演題1: PMDD,PMSと月経時症状の関係について
演者:荒木優妃(女子医大医学部3年生)横田仁子、野原理子、内田啓子
演題2:月経前症候群と精神症状、生活習慣の関連
演者:眞井慶(女子医大医学部3年生)横田仁子、野原理子、内田啓子
演題3:月経関連症状と自己対処について
演者:大栗香子(女子医大医学部3年生)横田仁子、内田啓子
演題4:女性専門外来受診者1826名における初診時自覚症状の解析
演者:原奈都子(女子医大医学部3年生)片井みゆき、近藤奈々絵、佐藤眞理子、川名正敏
演題5:女性専門外来受診者の初診時自覚症状とBMIの検討
演者:吉田華栞(女子医大医学部3年生)片井みゆき、近藤奈々絵、佐藤眞理子、川名正敏
演題6:女性専門外来における甲状腺機能の解析
演者:小山雅子(女子医大医学部3年生)片井みゆき、近藤奈々絵、佐藤眞理子、川名正敏
当日の参加者は15名程度であったが、これからの女性医学や就労女性のための研究を担う医学生の研究発表に対して、就労女性健康研究会の世話人や女性医療を実践している女性医師たちから多くの質問やコメントが出され、活発な研究会となった。発表抄録は研究会記録として産業衛生学雑誌に投稿した。
その他、昨年度学会内に立ち上げられた「男女共同参画小委員会」および「女性労働者の健康確保支援WG」に対して、研究会の世話人が積極的に関与し活動している。また、メーリングリストによる世話人会において30年度事業計画等について討議し、29年度事業・会計報告を行った他、研究会webサイトによりシンポジウムや研究会の情報発信を行った。
過去の事業報告はこちらからご覧ください。