「事業報告 28年度」をUP致しました

18)就労女性健康研究会

代表世話人:野原 理子

第89回日本産業衛生学会において「就労女性が輝く男女共同参画社会の実現を目指して」と題したシンポジウムを、第18回就労女性健康研究会として共同開催した。平成28年5月27日に福島文化センター大ホールA会場にて行われた本学会シンポジウム12について、以下に報告する。

シンポジウムの座長は、奈良県立医科大学女性研究者支援センター長の車谷典男先生と杏林大学男女共同参画推進室長の苅田香苗(文責)が務め、3名の演者に学会・大学・企業それぞれの立場から、就労女性が仕事を活き活きと続けていくために必要な意識のあり方や取り組み等についてご講演いただいた。

はじめに、就労女性健康研究会の設立発起人の一人として、働く女性の問題について長年活動を行ってきた野原理子世話人代表より、「日本産業衛生学会の使命―女性を登用するための具体的提案」という演題で、これまでの本研究会の経緯と課題、女性を支援し登用するために果たすべき学会の役割や方策についてお話しいただいた。次に福島県立医科大学男女共同参画支援室長の小宮ひろみ先生より、「福島県立医科大学における男女共同参画推進の取組」と題して、東日本大震災からの復興にも貢献した大学における女性教員・女医支援の状況と、着々と積み上げられてきた成果についてご報告いただいた。その後特別講演として、企業のワークライフバランス・マネジメント、ダイバーシティ研究の第一人者である渥美由喜先生(内閣府少子化社会対策大綱を踏まえた結婚・子育て支援の推進に関する検討会・座長代理、厚生労働省政策評価に関する有識者会議委員、シンクタンク研究所部長)にご登壇いただき、「多様な人たちを活かすマネジメントスキル〜育児・介護と仕事を鼎立する職場を目指して〜」という演題で、企業における様々な能力と働き方に応じた環境整備の必要性とこれからの方向性について講演いただいた。男女を問わず仕事と生活を調和させながら社会で活躍できる職場の環境作りは喫緊の課題であり、ダイバーシティ・マネジメントと人材活用スキルの向上は必須であることを、臨場感あふれるエピソードとともに語られた。

朝早くからの開催にもかかわらず、熱心に聞き入った参加者から、「実践に役立つ話題が豊富で、多くのヒントを得た」、「働く女性への温かいメッセージに元気がもらえた」、「わが身を振り返ることができ実りある講演だった」など数々の感謝の声が聞かれ、好評のうちに終了することができた。本シンポジウムを通して得られた情報や提言をしっかり受け止め、就労女性が輝ける男女共同参画社会のさらなる実現を目指していきたい(文責:苅田)。
第89回日本産業衛生学会期間中の5月25日18時55分~20時30分、福島市音楽堂4練習室において自由集会を開催した。参加人数は13名(医師6名、保健師3名、大学教員2名、大学院生1名、人事1名)であった。

会の前半は荒木世話人の司会で原世話人からのトピック紹介「元気なイクメンのいる企業」があった。多数の事例とともに元気なイクメンがランチョンミーティングに参加し女性社員と団らんできるまでの経過を楽しく紹介いただいた。イクメンとともにイクボスの養成、さらにボスのタイプ分けチェックシートの紹介があり聴講者の興味をひいた。
後半は長井世話人と江畑がファシリテーターとして3つのグループに分かれてワークした。まず、自己紹介とともに「母性健康管理をする上でこまっている問題」についてワークシートに書き出して各自発表した。続いて、それぞれの課題についてブレインストーミングを行い、ヒントまたは解決方法について書き足していった。最後に各グループの代表が発表した。和やかな雰囲気の中活発なワークショップとなった。参加者からは後日「有意義な時間を過ごせた」とのコメントをいただいた(文責:江畑)。さらに平成28年12月19日に第19回就労女性健康研究会を女性医学研究プロジェクト発表会と共催で開催し、研究会記録として産業衛生学雑誌に抄録を投稿した。

その他、本年度学会内に立ち上げられた「男女共同参画小委員会」および「女性労働者の健康確保支援WG」に対して、研究会の世話人が積極的に関与し活動している。また、メーリングリストによる世話人会において29年度事業計画等について討議し、28年度事業・会計報告を行った。また、研究会webサイトにより、シンポジウムや研究会の情報発信を行った。

過去の事業報告はこちらからご覧ください。